- 2024年8月20日
【文明酔い注意報】最適化のパラドックスから生まれる「偶発性欲求」のマーケティング
現代はデジタルのもたらす「最適化」の行き着く先が、逆に「不快」であるという「最適化のパラドックス」を抱える。動画や音楽サブスクのコンテンツレコメンドや SNSのフィードなど、世の中の隅々まで最適化しつくされた結果、人々は刺激の同質化による退屈さやウンザリ感による「文明酔い」のような症状に見舞われ、デ […]
現代はデジタルのもたらす「最適化」の行き着く先が、逆に「不快」であるという「最適化のパラドックス」を抱える。動画や音楽サブスクのコンテンツレコメンドや SNSのフィードなど、世の中の隅々まで最適化しつくされた結果、人々は刺激の同質化による退屈さやウンザリ感による「文明酔い」のような症状に見舞われ、デ […]
あらゆるマーケティングにまつわる思考において、その基点となるのは生活者インサイト。SNSが出てきてからは「盛り・映え」や「共感・推し」などが目立ってきたが、最近の新たなトレンドとして「自分時間へのこだわり」が顕著。外向き➡︎内向きへのぶり返しに、Netflixなどのサブスクやリモートワ […]
会社員時代、多くの旅をした。旅の目的は「移動すること」そのものにあった。電車が走り出すと、自分を日々縛り付けている場から1mずつ離れていく。旅とは「現状」から離れ、「未来」へと至る象徴的な行為であった。もちろん終わればまた日常に戻るのだが、自分の内面で何かを進めるプロセスだった。 目的地は、車窓です […]
大学で何を学ぶか?これは人によって答えは100通りある問いだが、まず本質的な部分では「自分の興味分野を極める方法」を学ぶということがある。興味分野自体は長い人生の中でいずれ見つけるとして、いざ出会った時に極めていく姿勢を「教授」という人間性を通して体得していく。まだ若い感受性の豊かな時代に、ひとつの […]
旅先へ行くと、日常では考えもつかなかったような視点が得られることが多い。私はそのために旅に行くといっても過言ではない。その要因のひとつには「日常からの離陸」もあるだろう。今はそうでもないが、10年ほど前までは旅先では名実ともにオフラインになることができ、それによって解放された脳内メモリが建設的な思考 […]
昔から本を読むことが好きで、高校生の頃は漠然と「環境問題を解決する革命家になりたい」と考えていた。部活の野球ばかりで学校の勉強の方はちゃんとしたことはなかったが、誰かを動かす時に自分の話を聞いてもらうには「最低限」の学歴は必要だろうと考え、ある日思い立ってガリ勉をして関西学院大学の総合政策学部に入っ […]
これまでも「言葉のあたりまえ体操問題」や「小枝的小技不要論」「何も言ってない言葉たち問題」「揉み手構文と白文字系文学」「哀しきイクメン・イケダン問題」など、幾度となく指摘してきたメディアの劣化だが、その構造はシンプルだ。インターネット、とりわけSNSの普及により国民全員がメディア化した結果、メディア […]
この世の中には明らかにおかしいのに、提供者側の都合で存在し続けているサービスが結構ある。以前登場した「世の中をフクザツにする困ったサービスたち」だ。クソ商品×数打ちゃ当たる型の営業攻勢(社会の迷惑です)によって存続し続けているのだが、そもそもその商品を存続させなければならない理由は「その商品を売るた […]
岡田斗司夫さんの考え方で面白いなと思っているのが「自分を王様だと仮定する」だ。私たちが毎日食べている食事は江戸時代の殿様よりよっぽどおいしいし鮮度もよい。枕も低反発だし(殿様の枕は高すぎて疲れそう。あんたが一番頭が高いんじゃ)、室温もエアコンで快適だ。さらに隣国から敵が攻めてくる心配もなければ、かわ […]
田舎暮らしの楽しみのひとつに、地元食材を味わうというものがある。淡路島は漁業はもちろん農業や畜産も盛んなところで、食料自給率は200%を超えるという。近所のスーパー「SEAPA」の、入ってすぐ左奥に進んだ隠し場所のようなスペースに地元の野菜コーナーがある。島内だと「美菜恋恋市場」のとれとれ市場が最大 […]