ナラティブの起点としてのオウンドメディア考 其の①:そもそも論のやり直し

以前にも指摘したように、現在のWebメディアはSEO的な集客のためのコンテンツに終始しており、集めたユーザーをどうしたいかという視点が欠けている。KPIを達成することに縛られて、本来の目的を見失っていることがその要因だろう。目標のUUやPVを達成したはいいが「で?」となっている事業部の皆さんは、まずは本来の目的に立ち返る必要がある。

なぜメディアを作るのか

本来メディアというものは受け手に新しい切り口の視点を提供し、それに接触した人が接触前よりもよりスマートに、そして効率よく行動できるようになることにその本質的価値と存在意義がある。ただ無闇にコンテンツを上げて検索結果をジャックすることはその逆の行為であるといえる。

闇雲にトラフィックを追うだけのオウンドメディアは、KPIを達成してもどこにも辿り着かない。では、これからのオウンドメディアはどうあるべきなのか。

ナラティブの起点としてのオウンドメディア

ある企業の特定のブランドが言葉を発信する時、その言葉は常にそのブランドのベネフィットにまつわるものでなくてはならない。トラフィックが集まるからといって「ビジネスマナー」などの一般論的なコンテンツをあげても直帰率と回遊率が下がるだけだ。本来サイト内回遊で育てるはずの潜在顧客はその関連度の低いコンテンツで離脱してしまう。

具体的には、ナラティブの起点になるようなコンテンツのみで構成されたメディアである。顧客も、社員も、そのサービスのベネフィットを理解するときにそこだけを読めば全てが書かれている、そして読めば読むほどそのサービスが好きになり、語るネタが増えていく。本来オウンドメディアとはそうあるべきであり、そして今後はそうなっていくだろう。

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第二話:ナラティブの起点としてのオウンドメディア考 其の②:同時多発的気づきの発生│アトリエライフ通信 (hoi-poi.net)

ナラティブの起点としてのオウンドメディア考 其の②:同時多発的気づきの発生

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