田舎暮らしの素晴らしい点は大自然の恵みにあるが、全てが全て嬉しいわけではない。大自然が育む豊かな生態系は、時に悩ましいカタチとなって現れてくる。ヒトもまた生態系の一部なので、これもまたご近所づきあいの一つとして割り切るしかない。目下いちばん私を悩ませるのは、やはり外ビール時に来襲する藪蚊である。追い払ってもしつこくまとわりついてくるので、申し訳ないがお命をちょっとアレさせていただくのだが、なるべくならアレしたくないので文明の利器に頼ることになる。
最新兵器「虫コ〇ーズ」の威力
都会にいた頃は虫など全く気にならなかったので、蚊対策などに向き合ったのは数十年ぶりである。それだけ時間が経つとさすがに科学技術も発達し、蚊対策グッズも進化している。ホームセンターで最初に目に留まったのがこの「虫コ〇ーズ」だ。電池もいらず、取り換えもいらず、1年間虫を寄せ付けないとある。画期的である。科学の完全勝利である。
早速庭先に設置してみた・・・しかしなにもおこらなかった。蚊は機嫌よく飛び回っているし、バカデカ蜘蛛はその横を優雅にお散歩している。そこで関西学院大学の総合政策学部を可もなく不可もない成績で卒業した私はひらめいた。「虫コ〇ーズ」を持って扇げば、成分のバリアができるのではないか！これは画期的発見である。今すぐ取扱説明書に追記したいほどである。即断即決がモットーの私は早速実行してみた・・・しかしなにもおこらなかった。
おのれ長〇まさみ。コミカルなCMにまんまと騙されてしまった。ヒトには効いても、蚊には全く効いていないではないか。そんなこんなで、人類と蚊の長い長い戦いの火蓋が落とされたのである。（つづく）