OOHの一番ダイナミックな活用法は、その「場」の文脈=気分の高まりを狙い撃ちしたメッセージをピンポイントかつ大量に送り、望ましい認識の大量生産を可能にすること。わかりやすい例のひとつが地方空港や新幹線駅で「着いた」瞬間の気分に対して打つ「お出迎え広告」。これは絶対ハズさない。
最強の認知セットは「〇〇といえば××」だが、地方空港×地元銘菓で広告を打てばこの認知を確立できる。訪問者だけでなく、手土産や会議のアイスブレイクのクチコミに乗ってその認知はじわじわと日本全国に定着していく。同時に「帰ってきた人」に対しても帰郷の実感をブーストする作用を持つ。
地方空港・駅の「お出迎え広告」戦略
事例①:北海道に「着いたー!」の気持ちをブーストさせる
地元銘菓の「お出迎え広告」は駅や空港など「着いた瞬間」の高まる気持ちにヒットさせることでシェアも狙える。石屋製菓の「白い恋人」は新千歳空港から札幌市街につながる道路に温度計付きの看板を設置。「北海道に着いた!」感が一枚で表現できる組み合わせで20年間継続的にシェアを生み続けている。
北海道=白い恋人という認知は一定あるので、「着いたー!」を実感する&それをアピールするのには最適なブランド。そこに「北海道=寒そう」という前提意識の「解」となる温度計をセットにするのがニクい演出。これで「ちょっと北海道に来ています」をアピールするのに最強の一枚が完成する(ここまで含めてサービス精神!)。
事例②:浜松=うなぎパイを確信させるドストレート
うなぎパイ(春華堂)は浜松駅の新幹線改札に巨大なうなぎパイの広告を掲出。それらは単なる販売拠点ではなく、地元を思い出したり誰かを送り出す場。記憶と感情が交差する場で「おかえりなさい」「いってらっしゃい」という家族の団欒を想起させる言葉とともに受け渡されてきた商品のリマインドを図る
浜松はメジャーな都市ではないけど、「うなぎパイ」は日本有数のメジャーな銘品。だからうなぎパイがフロントに立って来訪者をもてなす。代表的な銘品だからこそ、人と人とのやりとりの現場に最も多く立ってきたお菓子。だからこそ、結節点である浜松駅にも立つ。
事例③:名古屋といえば矢場とん
名古屋のお出迎え広告はもちろん矢場とん。空港は手荷物受取エリアに公式キャラのぶーちゃんを並べて設置。また名古屋駅には味噌カツのシズルカット広告で直感的に食欲をそそる訴求に。空港のモニター広告がデスゲームに見えるというユーザー投稿には「これは“遊び”だよ、ちゃんとルールもある」とリプ