終わらないパンデミックと、会社組織の終焉。プロジェクト型シフトで生まれるアトリエワーカー

先週(2021年8月10日)、新型コロナワクチン開発責任者のオックスフォード大学・アンドリュー・ポラード教授が「(ワクチンによる)集団免疫の獲得は不可能」であると発言したことを受け、年内での収束は絶望的となってきた。リモートワークによる在宅勤務も足掛け3年目に入ると、いよいよ「常態化」してくる。住宅は快適な仕事部屋ありきの設計になってきているし、巣ごもり前提でおうち時間を楽しめる工夫のある部屋作りが主流になりつつある。

会社組織の終焉

仕事環境に最適化された住宅を手に入れた人は、今さら毎日出社するような働き方には戻れないだろう。会社が出社要請する際には往復2時間分の「業務時間外」時間の提供についての説明義務が発生するし、都度都度の合理的な説明が可能とはあまり思えない。安い時給で社員をひとつの場所に毎日集め、非効率にダラダラ働かせてなんとなく会社を回す、という会社組織は完全に終わった。そして、リモート前提のプロジェクト型タスクフォースを運営していくにあたって、会社という組織は全く必要ない。むしろ最適人材を起用する際のノイズにしかならない。

会社員として安穏としていられなくなることは、必ずしも不幸なことではない。既得権益は人を思考停止に追い込み縛り付けるので、一旦そこそこの会社に入った人間はその立場を「守る」というバイアスが全ての思考に働く。必ずしも本人の適性や能力が発揮されない状態が続いても、なんとかそれを合理化して続けようと努力する。しかしこれこそ「飼い殺し」というものかもしれない。会社員バイアスから解き放たれ、本当にやりたいことに改めて向き合えた時、なんともいえない解放感を人は感じるのではないだろうか。

アトリエワーカーの台頭

これからのプロジェクトにアサインされるのは、明確なプロフェッショナリズムを持った「個人」だ。複数企業からの多数のプロジェクトを掛け持ちするので、通勤など悠長なことはやっている場合ではない

現に私のいたベンチャーや編集部では、人をアサインする時は基本、SNSからのダイレクトリクルーティングである。クラウドワーカーをどれだけ探しても見つからない基準の人材を見つけるには、SNS上を血眼になって探すのが結果一番早い

そして仕事のできる個人ほど、この血眼の努力を先回りして回収しておいてくれる。つまり、仕事のポートフォリオを常にわかりやすく整理している。自分を売り込んでくれるであろう人に、社内説明において余計な手間を取らせない配慮を常日頃からしているのだ。

 

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