「なんとなくモヤモヤ」の解消。読者のネガティブバイアスを解除せよ

以前の記事で読了率を上げ、さらに記事アクションを最大化するにはリード文の「掴み」が全てであると述べた。それでは実際どうすれば読者の心を冒頭で掴めるのか。過去150本の記事広告を執筆し、また記事の反応分析から広告主へのレポーティングまで繰り返し行ってきた中で編み出した、One of Masterpieceな極意をこっそり紹介しよう。

読者のネガティブバイアスを解消してあげる。

古来、樹上生活をしていた人類の末裔である私たち現代人には「心配性遺伝子」が残っている。豹にとって食われないか、あっちの森の木の実は今年もとれるだろうか・・・心配性なヤツがなんとか生き残り、その性質が受け継がれている。だから基本的に我々の心模様には「ネガティブバイアス」が掛かっている。何とはなしに不安・不満。特に日本人は幸福ホルモンのセロトニンのリサイクル効率が悪いらしく、その傾向が顕著だという。

最強の記事の掴みとは、この日本人全員がすべからく日常抱えている「何となくモヤモヤ」の気持ちを解消する気づきを与えることだ。「そうか、ここ数日のイライラの原因はこれだったのか」と特定することでスッキリする。別にその原因が正しい必要はない。もとより確とした原因などはない「虚妄」なのだから。

「何となくモヤモヤ」に宛先をつける仕事。

態度変容を起こす記事制作の極意は、この「何となくモヤモヤ」な気分に宛先をつけることだ。記事広告の場合、宛名はもちろんブランドネームとなる。読者のネガティブバイアスを言語化のチカラによって解除して「スッキリ感」を味わってもらい、そのお返しに商品を購入して使ってもらう。

ジャングルから抜けて便利な都市生活を送る現代人にもはや不要な残留心を捨てさせ、かわりにいらんもんを買わせる(失礼!)営み。プラマイゼロなようで意味があるのかないのかわからないが、少なくとも経済は回る(この書き方の記事は同一プロモで競合の70倍売った)。ちなみに仏教のいう「悟り」の状態も、このネガティブバイアスを解除して「今」に開かれた心性を常態とすることにあるという。まあバチがあたることはなかろう。

 

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