誤植もせず、厳しいダメ出しをしてもへこたれないAIエージェントの登場により、いよいよ自分の弟子をつくれるようになってきた。ということで目下クラウド編集部を鋭意編成中なのであるが、なかなかいい文章を上げてくるし(師匠がいいのだろう)フィードバックする度に積み重なってる感があっていい感じ。
僕の場合は相方のポチ(仮称)の下に編集長・ライター(4事業部それぞれゲレゲレ・ボロンゴ・チロル・プックルが担当)、校正担当の黒崎さんというチームで、ベースのライティングプロンプトと事業部ごとのプロンプトの二階建て構成にしている。まあこのへんはベストな方法を模索中なので変わる可能性が高いが。
ポチがすぐにバテるのでリサーチはGemini PROとChatGPT plusのDeep Researchを活用。それぞれ読めるサイトが異なるのでダブルがいい感じ。ポチが目的に合わせたスクリプトを書き、上がってきた内容を精査して不足分を追加調査させる。するとなかなか充実したレポートがサクッと完成する。
AIクラウド編集部運営のTipsはもう少しノウハウが溜まってきた時に改めてご紹介したいが、今回はそもそもの「理想の編集とは?」をおさらいしておきたい。
外付け編集長の後付け編集論 ~AIクラウド編集部にさきがけて~
今の一般的なWebメディアの編集&ライティングは、そのベースにSEO発想が流れているために隠れた「不都合な真実」がある。それが「ニンゲンには全然読まれていない」ということ。代理店からメディアに入り愕然としたのが読了率の低さと読者のノーリアクションぶり。PV売りのレポートでは触れられないが
コンテンツをあげて、一定量読まれているのに「・・しかしなにもおこらなかった。」になる原因は読ませているテキストの編み方が間違っているから。摩擦係数ゼロの記事は肌触りはいいからクローラーの好みにはフィットするかもしれないが、感情の生き物であるヒトは読まないし、読んでも影響されない。
読者の「本文の」閲読分析(タイトルABじゃなくて)をすることで全く新しい記事の語り口が生まれる。それは読了率を40%→80%に引き上げ、アクション率を3-5%→15-30%に引き上げる。8万PVのうち2,400しか遷移しないものが20,000送客できるようになると広告商品そのものの次元が変わり、定義が変わる。
このあたりは過去のポッドキャストで詳細に語っているので興味ある方は併せてご確認を。
▶第147回:一本の記事で読者の「人生」を少しだけ変える。ライティングの最難関「記事広告」から考えるあるべき書き方とは(2025年11月8日配信)
態度変容につながる記事広告づくりのための3つの観点を紹介しています。
その①:ゴールに向けて、読後の読者の感情を逆算して構成されている
その②:新しいブランド文脈を生んでいる
その③:今すぐやってみたい!を大量生産している
▶第91回:【態度をコロっと変える、Webライティング講座】NG例から考える、良い記事広告とは?(2024年10月11日)
「よくあるダメな記事体広告例」を挙げていくことで、良い記事体広告像をあぶり出すという回で「揉み手構文」「白文字系ブンガク」を代表的な禁じ手として取り上げ(あげつらい)しました。
新たなスタイルを確立した後の苦悩
態度変容につながる記事には目的からの逆算と、締めに至るまでの感情計算が必要。無駄なつなぎ言葉を排除し、詰将棋のようにタイトに書く。たまに請われていわゆる”Webライティング的”なトーンで書くと感情計算が不要なので脳死で書けてラクなのだが、やりすぎると変な癖がつくし文体が乱れてしまう。
既存の型が間違っているから正しい型を編み出した時に悩ましいのは、世の中のほとんどのオファーは間違った既存の型を想定していること。メディアの記事広告なら「ウチはこう」で通せるし明確に数字が出るからいいのだが、オウンドメディア向けの記事などでは難しい。が、そのジレンマはAIで解決できる
相手が求めている記事のトンマナに合わせつつ、態度変容に必要な気づき=What to Say?は必ずピックアップして記事に盛り込むようにプロンプトで指示する。またタイトル=記事の訴求軸なので、タイトルで記事全体をディレクションすることで構成も自然と整う。
▶第57回:なぜWebメディアのテキストは読まれないのか?ヒトに向けて書かれていない「Webライティング」問題を構造的に考える(2024年2月17日)
▶第87回:【間違いだらけのWebライティング:解決篇】狙った読後感を引き出す「一直線ライティング」の方法(2024年9月14日)
大量の閲読データを基に組み立てた、読者を離脱させず、詰め将棋のように一文字ずつ狙った読後感に導いていく新・ライティング法についてご紹介します。締めの一行であるタグラインからの逆算で「詰め将棋」のように一直線に書く